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「パソコンが急に動かなくなったら、商品写真も帳簿も全部消えてしまう…」
「スマホをなくしたら、お客さんとのやりとりはどうなるの?」
副業を続けていると、パソコンやスマホの中に、だんだん大切なデータがたまっていきます。商品写真、売上の記録、ネットで受け取った領収書、仕事の原稿など、なくなると作り直せないものもたくさんあります。そこで大切なのがバックアップです。この記事では、副業で守りたいデータの種類と、保存先の選び方、むずかしくないバックアップの手順を説明します。
- バックアップってなに?なぜ必要?
- 副業で守りたいデータ
- 保存先の種類とちがい
- パソコンについているバックアップ機能
- バックアップの手順
- お客さんの情報をあつかうときの注意
- よくある失敗とよくある質問

YOSHI
バックアップは、こわれてから考えても間に合いません。今日は「何を・どこに・いつ」コピーするかを決めるところから始めましょう。
バックアップってなに?なぜ必要?
バックアップとは、大切なデータのコピーを、別の場所にも保存しておくことです。もとのデータが消えてしまっても、コピーから元にもどせます。
データが消える原因は、いろいろあります。
- パソコンやスマホの故障
- まちがえて消してしまう、上書きしてしまう
- パソコンやスマホをなくす、ぬすまれる
- 水にぬらす、落とす
- あやしいメールやファイルを開いて、データが使えなくなる
どれも、だれにでも起こりうることです。「同じデータが2か所以上にある」状態を作っておけば、1つがだめになっても困りません。
副業で守りたいデータ
まずは、自分の副業でどんなデータを使っているかを書き出してみましょう。副業でよくあるものを表にしました。
| データ | 例 | なくなると困ること |
|---|---|---|
| 商品写真・作品の画像 | 撮影した写真、加工したバナー | 撮り直し・作り直しに時間がかかる |
| お金の記録 | 帳簿、会計ソフトのデータ、売上の一覧表 | 確定申告の計算ができなくなる |
| 領収書・請求書のデータ | ネットでダウンロードした領収書、送った請求書のPDF | 保存のルールを守れなくなる |
| 仕事のデータ | 原稿、デザインのもとのファイル、動画の素材 | 納品できなくなる |
| お客さん・取引先の情報 | 注文の一覧、連絡先 | 連絡ができなくなる。あつかいに特に注意が必要 |
| アカウントの情報 | ログインに使う情報、二段階認証の予備のコード | サービスにログインできなくなる |
ネットで受け取った領収書などは、データのまま保存するルールがあります。くわしくは「電子帳簿保存法と副業」を見てください。
保存先の種類とちがい
バックアップの保存先には、大きく分けて次のようなものがあります。
| 保存先 | よいところ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 外付けHDD・SSD | たくさんのデータを保存できる。ネットがなくても使える | パソコンといっしょに置いておくと、火事や盗難でまとめて失うことがある |
| USBメモリ | 小さくて持ち運びやすい | なくしやすい。長く保存する用には向かないこともある |
| クラウドストレージ | ネット上に保存するので、パソコンがこわれてもデータが残る。ほかの機器からも見られる | アカウントを乗っ取られないよう守る必要がある。無料の容量には上限がある |
クラウドストレージとは、インターネット上の保管場所のことです。たとえば、Googleのヘルプでは、Googleアカウントごとに最大15GBの保存容量があり、それをGmail・Googleドライブ・Googleフォトの3つで分けあって使うと説明されています(2026年10月時点)。
同じヘルプでは、容量がいっぱいになると、Googleドライブに新しいファイルをアップロードできなくなったり、Gmailのメールの送受信に影響が出たりすることがあると書かれています。写真をたくさん保存すると、すぐにいっぱいになることもあるので、ときどき残りの容量を確かめましょう。
いちばん安心なのは、「パソコンの中」+「外付けの機器」+「クラウド」のように、ちがう種類の場所に分けて保存することです。1つの場所だけにたよらないようにしましょう。
パソコンについているバックアップ機能
新しい道具を買わなくても、パソコンには最初からバックアップの機能がついています。
- Windows:「ファイル履歴」などの機能で、外付けの機器にファイルのコピーを保存できます
- Mac:「Time Machine(タイムマシン)」という機能で、外付けの機器にまとめてバックアップできます
どちらも、外付けの機器をつないで設定すれば、自動でコピーをとってくれます。設定のしかたは、WindowsやMacの公式のサポートページで確かめましょう。副業用のパソコンの選び方は「副業向けパソコンの選び方」で説明しています。
バックアップの手順
はじめての人は、次の順番で進めるとかんたんです。
- 守るデータを決める:上の表を見ながら、自分の副業で大切なデータを書き出します
- フォルダを整理する:「副業」フォルダを1つ作り、その中に「写真」「お金」「領収書」「仕事」のように分けて入れます。バックアップするときに、このフォルダだけをコピーすればよくなります
- 保存先を2つ以上決める:たとえば「外付けSSD」と「クラウド」など、ちがう種類にします
- いつコピーするかを決める:自動で保存する設定にするか、「毎週〇曜日の夜」のように日を決めます
- 元にもどせるか試す:コピーしたファイルを1つ開いてみて、ちゃんと見られるかを確かめます
会計ソフトを使っている人は、データがどこに保存されているか(ネット上か、パソコンの中か)も確かめておきましょう。会計ソフトの使い方は「会計ソフトの最初の設定と使い方」で説明しています。

YOSHI
お客さんの名前や住所が入ったデータは、バックアップのしかたにも注意が必要です。コピーをふやすほど、なくさない工夫も大切になりますよ。
お客さんの情報をあつかうときの注意
お客さんの名前や住所、連絡先などの個人情報は、コピーをふやすほど、もれてしまう心配もふえます。次のことに気をつけましょう。
- クラウドのアカウントは二段階認証で守る:パスワードだけでなく、スマホでの確認なども使ってログインするようにします
- 共有の設定を確かめる:クラウドのフォルダを「リンクを知っている人はだれでも見られる」状態にしていないか確かめます
- USBメモリなど持ち歩ける機器に入れっぱなしにしない:なくしたときに、だれかに見られてしまうことがあります
- いらなくなったデータは消す:必要な期間が過ぎた情報まで、ずっと持ち続けないようにします
くわしくは「お客さんの個人情報の守り方」と「副業のアカウントを守る方法」を見てください。
よくある失敗
| よくある失敗 | どうすればいい? |
|---|---|
| バックアップを1回とって、そのまま忘れていた | 自動の設定にするか、カレンダーに予定として入れておく |
| 同じパソコンの中の別のフォルダにコピーしただけ | パソコンがこわれると両方消えるので、外付けの機器かクラウドにも保存する |
| 「同期」だけでバックアップしているつもりだった | 同期の設定によっては、パソコンで消すとクラウドからも消えることがある。設定を確かめておく |
| クラウドの容量がいっぱいになっていた | 残りの容量をときどき確かめ、いらないファイルを整理する |
| バックアップから元にもどせなかった | ときどきファイルを開いて、ちゃんと見られるか試しておく |
「同期(どうき)」とは、パソコンとクラウドなど、2つの場所の中身を同じ状態にそろえるしくみです。便利ですが、まちがえて消したときも同じように消えてしまう場合があるので、使っているサービスの説明を確かめておきましょう。
よくある質問
Q1. どれくらいの間隔でバックアップすればいいですか?
A. 決まった答えはありませんが、「消えたら困る作業をした日」や「1週間に1回」など、自分が続けやすい間隔を決めるのがおすすめです。売上の記録や納品前の仕事のデータなど、こまめに変わるものは、自動でコピーされる設定にしておくと安心です。
Q2. 無料のクラウドだけで足りますか?
A. データの量が少なければ、無料の範囲でおさまることもあります。ただし、無料の容量には上限があり、Googleの場合はGmailやGoogleフォトとも分けあって使います(2026年10月時点)。また、クラウドだけにたよらず、外付けの機器など、もう1か所にもコピーしておくとより安心です。
Q3. 古いパソコンを買いかえるときは、どうすればいいですか?
A. まず新しいパソコンにデータを移し、ちゃんと開けるかを確かめます。そのあと、古いパソコンのデータは、メーカーの案内などにそって消してから手放しましょう。お客さんの情報が残ったまま手放すと、情報がもれるおそれがあります。

YOSHI
まずは「副業」フォルダを1つ作って、大切なデータを集めるところから始めましょう。それだけで、バックアップがぐっと楽になりますよ!
まとめ
- バックアップは、大切なデータのコピーを別の場所にも保存しておくこと
- 商品写真・お金の記録・領収書・仕事のデータ・お客さんの情報を守る
- 外付けの機器とクラウドなど、ちがう種類の場所に分けて保存する
- Googleアカウントの無料の容量は最大15GBで、Gmail・ドライブ・フォトで分けあう
- お客さんの情報は、二段階認証や共有の設定で守り、いらなくなったら消す
料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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