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「会社から源泉徴収票をもらったけど、数字がたくさんあってどこを見ればいいかわからない」
「副業の確定申告では、源泉徴収票のどの数字を使うの?」
源泉徴収票(げんせんちょうしゅうひょう)は、会社が1年間に払った給料と、そこから引いた税金をまとめた紙です。副業をしていて確定申告をする人は、この紙の数字を申告書に写します。この記事では、源泉徴収票の見方を、国税庁のサイトにのっている内容をもとにやさしく説明します。
- 源泉徴収票ってなに?いつもらえる?
- 副業の確定申告で使う4つの欄
- そのほかの欄の見方
- 確定申告のときの使い方(添付はいる?)
- もらえないとき・なくしたときの対処
- よくある質問

YOSHI
源泉徴収票は、1年分の給料と税金の「成績表」のようなものです。見る場所さえわかれば、こわくありませんよ。
源泉徴収票ってなに?
会社は、毎月の給料から所得税を少しずつ引いて、かわりに国に納めています。これを「源泉徴収(げんせんちょうしゅう)」といいます。そして1年が終わると、「1年間にいくら払って、いくら税金を引いたか」を書いた紙を、働く人にわたします。これが「給与所得の源泉徴収票」です。
なお、副業の取引先から報酬をもらうときに税金が引かれるしくみは、同じ「源泉徴収」という言葉でも少しちがう話です。そちらは「副業の報酬が少なく振り込まれた?源泉徴収のしくみ」で説明しています。
いつもらえるの?
国税庁の「給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引(令和8年分)」では、会社は令和8年分の源泉徴収票を令和9年(2027年)2月1日までに、働く人にわたさなければならないとされています。年の途中で会社をやめた人には、やめた日から1か月以内です(2026年10月時点)。
いつ配られるかは会社によってちがいます。紙ではなく、会社のシステムからダウンロードする形の会社もあります。
| 場合 | わたされる期限(国税庁の手引より) |
|---|---|
| 1年間働いた人(令和8年分) | 令和9年2月1日まで |
| 年の途中でやめた人 | やめた日から1か月以内 |
副業の確定申告で使う4つの欄
源泉徴収票にはたくさんの欄がありますが、副業の確定申告でまず見るのは、上の段にならんでいる次の4つです。国税庁の手引に書かれている、それぞれの欄の意味をかんたんな言葉にしました。
| 欄の名前 | なにが書いてある? | かんたんに言うと |
|---|---|---|
| 支払金額 | その年に支払いが決まった給料・ボーナスなどの合計 | 税金や保険料を引く前の「1年の給料の合計」 |
| 給与所得控除後の金額(調整控除後) | 支払金額から「給与所得控除」を引いた金額 | 給料の「もうけ」にあたる金額(給与所得) |
| 所得控除の額の合計額 | 社会保険料控除・生命保険料控除・扶養控除・基礎控除などの合計 | 税金の計算で差し引いてもらえる金額の合計 |
| 源泉徴収税額 | 年末調整をした場合は、年末調整後の所得税と復興特別所得税の合計 | その年に給料から引かれた所得税の合計 |
「支払金額」は手取りではない
いちばん大きな数字が「支払金額」です。これは、税金や社会保険料が引かれる前の金額です。銀行に振り込まれた手取りの合計とはちがうので、注意しましょう。
「給与所得控除後の金額」は給料のもうけ
会社員には、経費のかわりに「給与所得控除」という決まった金額が差し引かれます。支払金額からこれを引いたものが「給与所得控除後の金額」で、確定申告でいう給与所得です。副業の所得(売上から経費を引いたもうけ)と合わせて、税金を計算します。
「源泉徴収税額」はすでに払った税金
「源泉徴収税額」は、その年の給料からすでに引かれた所得税の合計です。確定申告では、1年分の正しい税金を計算して、そこからこの金額を引きます。多く引かれていれば戻ってきて、足りなければ追加で納めます。

YOSHI
確定申告では、源泉徴収票の数字を「写す」だけで大丈夫です。自分で計算しなおす必要はないので、安心してくださいね。
そのほかの欄の見方
上の4つ以外にも、源泉徴収票にはいくつかの欄があります。おもなものをまとめました。
| 欄の名前 | なにが書いてある? |
|---|---|
| 社会保険料等の金額 | 給料から引かれた健康保険・厚生年金などの保険料の合計など |
| 生命保険料の控除額 | 年末調整で出した保険料控除申告書をもとにした、生命保険料の控除の金額 |
| 地震保険料の控除額 | 地震保険料の控除の金額 |
| 住宅借入金等特別控除の額 | 住宅ローン控除を年末調整で受けた場合の金額 |
| 控除対象配偶者・扶養親族の欄 | 税金の計算で対象になった家族の情報 |
| (摘要) | 前の会社の給料を合わせたときの内容など、補足の情報 |
年の途中で転職した人は、前の会社の給料も合わせて年末調整されていることがあります。国税庁の手引では、その場合は前の会社の名前や支払った金額などを「摘要」欄に書くことになっています。前の会社の分が入っているかは、摘要欄で確認できます。
確定申告のときの使い方
源泉徴収票は申告書に添付しなくていい
国税庁の「確定申告の手引き」では、確定申告書に源泉徴収票を添付したり見せたりする必要はないとされています。ただし、税務署などで申告書を作る場合は、源泉徴収票を持っていくように案内されています(2026年10月時点)。申告が終わったあとも、なくさないように保管しておきましょう。
スマホのカメラで読み取れる
国税庁のサイトの「確定申告書等作成コーナー」には、源泉徴収票をスマホのカメラで読み取る機能があります。国税庁は、会社が受給者交付用以外の様式を使うと、この機能で読み取れない可能性があるとしています(2026年10月時点)。読み取れなかったときは、手で数字を入力しましょう。スマホでの申告の流れは「確定申告をスマホでする方法」で説明しています。
副業のもうけとあわせて申告する
確定申告書には、源泉徴収票の給料の数字と、副業の売上・経費を入れます。副業の所得が20万円を超えるなど、確定申告が必要になる条件は「会社員の副業の確定申告ガイド」にまとめています。年末調整と副業の関係は「副業をしている人の年末調整」も見てください。
2か所から給料をもらっている人
副業でアルバイトをしている人は、本業の会社と副業先の両方から源泉徴収票をもらいます。確定申告では、両方の源泉徴収票の数字を入れます。どちらか1枚だけで申告しないように気をつけましょう。
もらえないとき・なくしたときは
まずは会社にお願いする
源泉徴収票がもらえない、なくしてしまった、というときは、まず給料をもらった会社にお願いして、もう一度出してもらいましょう。やめた会社でも、連絡すれば対応してもらえることがあります。
それでももらえないとき
国税庁には「源泉徴収票不交付の届出」という手続きがあります。国税庁のページでは、次のように案内されています(2026年10月時点)。
- 出せる時期:源泉徴収票がわたされる期限をすぎてから
- 出す先:自分の住所などを担当する税務署
- 出し方:e-Taxソフトで作る、または紙に書いて持っていくか送る
- いっしょに出すもの:給料明細を持っていればそのコピー、会社に源泉徴収票をお願いしたことがわかる書類など
届出の書式は令和8年8月に変わっていると国税庁は案内しています(2026年10月時点)。出す前に、国税庁のページで最新の書式と注意点を確認してください。

YOSHI
源泉徴収票がないまま申告の期限が近づくとあせってしまいます。1月の終わりになっても届かなければ、早めに会社に聞いてみましょう。
よくある質問
Q1. 源泉徴収票は確定申告書に貼りつけて出すのですか?
A. いいえ。国税庁の確定申告の手引きでは、申告書に源泉徴収票を添付・提示する必要はないとされています(2026年10月時点)。ただし、税務署で申告書を作るときは持っていきましょう。申告のあとも保管しておくと安心です。
Q2. 副業のネットショップの売上は、源泉徴収票にのりますか?
A. のりません。源泉徴収票にのるのは、その会社が払った給料の分だけです。ネットショップやスキル販売などのもうけは、自分で帳簿をつけて計算し、確定申告書に書きます。記録のしかたは「副業の帳簿のつけ方」を見てください。
Q3. 住民税の申告にも源泉徴収票は使いますか?
A. 住民税の申告がいるかどうかは、確定申告をするかしないかで考え方が変わります。くわしくは「副業と住民税」で説明しています。

YOSHI
源泉徴収票が届いたら、まず4つの欄に印をつけておきましょう。副業の売上と経費もまとめておけば、確定申告の準備がぐっと楽になりますよ!
まとめ
- 源泉徴収票は、1年間の給料と引かれた税金をまとめた紙。令和8年分は令和9年2月1日までにわたされる(国税庁の手引・2026年10月時点)。
- 副業の確定申告でまず見るのは「支払金額」「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収税額」の4つ。
- 「支払金額」は手取りではなく、税金や保険料を引く前の金額。
- 確定申告書に源泉徴収票の添付はいらない。ただし保管しておく。スマホのカメラで読み取る機能もある。
- もらえないときは、まず会社にお願いする。それでもだめなら税務署に「源泉徴収票不交付の届出」を出せる。
年末までのお金の準備は「年末までにやっておきたい副業のお金の準備」にまとめています。わからないことは、税務署や税理士に相談しましょう。
料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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