ネットショップのブラックフライデーセールのやり方|準備の日程・告知文の例・二重価格の注意点

ネットショップのブラックフライデーセールのやり方

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11月の終わりになると、たくさんのお店で「ブラックフライデー」のセールが始まります。小さなネットショップでも、この時期はお客さんが「何か安く買えるものはないかな」と探しているので、お店を知ってもらうチャンスです。

ただ、なんとなく値下げをすると、利益がほとんど残らなかったり、値段の見せ方が法律のルールに合っていなかったりすることがあります。この記事では、ブラックフライデーセールを始める前に決めること、準備の日程、そのまま使える告知文の例、「二重価格表示」のルールまで、順番に説明します。

YOSHI

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ブラックフライデーは、ふだんお店を知らない人にも見てもらえる時期です。あわてずに、3週間前から少しずつ準備していきましょう!

ブラックフライデーとは?ネットショップでやる意味

ブラックフライデーは、もともとアメリカで、感謝祭(11月の第4木曜日)の次の日の金曜日に行われる大きなセールのことです。日本でも、ここ数年で多くのお店やネット通販がこの時期にセールをするようになりました。

2026年の第4木曜日は11月26日なので、ブラックフライデーは11月27日(金)です。お店によっては、その前の週から1週間ほどセールを続けたり、週明けの月曜日まで続けたりしています。

小さなネットショップがこの時期にセールをするよい点は、次の3つです。

  • 「セールをしているお店」を探している人に見つけてもらいやすい
  • クリスマスや年末のプレゼントを買う前の時期なので、ギフトとして選ばれることがある
  • 冬の前に、売れ残っている商品の在庫を減らせる

一方で、大きなお店と同じように大きく値下げする必要はありません。小さなお店は「値引きの大きさ」よりも「この時期だけのお得さ」や「ていねいな対応」で選んでもらうほうが、利益を守りやすくなります。

セールを始める前に決める5つのこと

いきなり商品の値段を変える前に、次の5つを紙やメモアプリに書き出しておきましょう。あとで迷ったときの「ものさし」になります。

  1. 目的:新しいお客さんに知ってもらいたいのか、在庫を減らしたいのか、常連さんにお礼をしたいのか
  2. 対象の商品:全部の商品か、一部の商品だけか(利益が少ない商品は外す)
  3. お得にする方法:値引き・クーポン・送料無料・おまけ・セット割のどれにするか
  4. 期間:始まる日時と終わる日時(「〇月〇日23:59まで」のように時間まで決める)
  5. 売る数の上限:在庫や、自分が発送できる数を考えて決める

お得にする方法には、それぞれ向き・不向きがあります。下の表で比べてみましょう。

方法向いている場面気をつけること
〇%オフ(値引き)わかりやすく、たくさんの人に知ってもらいたいとき「通常価格」の書き方のルールを守る(あとで説明)
〇円引きクーポンSNSやメルマガを見た人だけにお得を届けたいとき使える期間・最低金額・1人何回までを書いておく
送料無料値段を下げずにお得感を出したいとき送料はお店の負担になるので、その分の利益を計算する
おまけつき商品のイメージを下げたくないときおまけの中身と数を先に決め、なくなったら終わりと書く
セット割1回の注文の金額を上げたいとき組み合わせる商品の在庫がそろっているか確認する

値引きしても利益が残るか計算する

セールで一番多い失敗は、「売れたのに、ほとんどもうけがなかった」というものです。値引きを決める前に、1個売れたときに手元に残るお金を計算しておきましょう。

1個あたりの利益 = セールの値段 - 商品の原価 - 決済などの手数料 - 送料・梱包代(お店が負担する分)

たとえば、次のような商品で考えてみます(数字は計算の例です。手数料はサービスによってちがうので、自分が使っているサービスの料金ページで確認してください)。

項目ふだん(3,000円)20%オフ(2,400円)30%オフ(2,100円)
原価1,200円1,200円1,200円
手数料(例:売値の約7%)210円168円147円
梱包代(お店の負担)100円100円100円
1個の利益1,490円932円653円

この例では、30%オフにすると1個の利益は半分以下になります。同じ利益を出すには、ふだんの2倍以上売れる必要があるということです。「この値引きで、何個売れれば元が取れるか」を考えると、値引きしすぎを防げます。

値段の決め方のきほんはネットショップの値段のつけ方を見てください。

準備のスケジュール(11月27日に始める場合)

セールは「始める日」よりも、その前の準備で結果が変わります。11月27日(金)に始める場合の目安は次のとおりです。

いつやること
3週間前(11月上旬)目的・対象商品・お得にする方法・期間を決める。利益の計算をする
2週間前在庫と梱包資材を確認して、足りないものを注文する。セール用の画像やバナーを作る
1週間前SNS・メルマガ・LINEで予告する。クーポンやセール価格をショップに設定して、テスト注文で確認する
前日商品ページの値段・期間・在庫数をもう一度チェックする。予約投稿をしておく
セール中開始・途中・終了前のお知らせを出す。注文が多ければ、発送の目安をお知らせする
終了後セールの値段をもとに戻す。売れた数と利益をふり返り、お礼のメッセージを送る

注文がふえて発送が間に合わないときは、早めにお客さんへ連絡しましょう。連絡の例文は発送が遅れるときのお客さんへの連絡のしかたにまとめています。

そのまま使える告知文の例

告知は「予告 → 開始 → 終わる前」の3回が基本です。毎回、何が・いつまで・どれくらいお得かをはっきり書きます。〇〇の部分は自分のお店に合わせて変えてください。

① 予告(1週間前)

【予告】11月27日(金)から、〇〇ショップのブラックフライデーセールを行います。冬に使いやすい〇〇など、対象の商品が20%オフになります。期間は11月30日(月)23:59まで。気になる商品は、お気に入りに入れてお待ちください。

② 開始の日

ブラックフライデーセールが始まりました!対象の商品が20%オフです(11月30日(月)23:59まで)。数に限りがある商品は、なくなりしだい終わりになります。ショップのページはプロフィールのリンクからどうぞ。

③ 終わる前(最終日)

ブラックフライデーセールは、今日の23:59で終わります。ご注文が多いため、発送は〇日ごろから順番に行います。お待たせしますが、ていねいにお届けします。

メルマガで知らせる場合は、送る前に守るルールがあります。ネットショップのメルマガの始め方も確認してください。

いちばん大事な「二重価格表示」のルール

「通常価格3,000円 → セール価格2,400円」のように、2つの値段を並べて見せることを二重価格表示といいます。これ自体は禁止されていませんが、比べる値段(ここでは3,000円)がうそだったり、あいまいだったりすると、景品表示法という法律で禁止されている「実際より安く見せる表示」になるおそれがあります。

消費者庁の考え方(不当な価格表示についての景品表示法上の考え方)では、「セール前の値段」として書いてよい値段の目安が、次のように示されています(2026年11月時点)。

  • セールを始める日からさかのぼって8週間のうち、その値段で売っていた期間が半分より長いこと(売り始めて8週間たっていない商品は、売っていた期間で考える)
  • ただし、その値段で売っていた期間が合わせて2週間より短い場合はだめ
  • その値段で最後に売っていた日から2週間以上たっている場合もだめ

つまり、「セールの直前に少しだけ高い値段にして、それを通常価格として書く」というやり方は、ルール違反になるおそれがあります。セールを決めてから売り始めた新しい商品に「通常価格」を書くのも同じです。

書き方の例大丈夫?理由
2か月以上3,000円で売っていた商品を「通常価格3,000円→2,400円」大丈夫なことが多い8週間の半分より長く、その値段で売っていた
セールの1週間前に3,000円に上げて「通常価格3,000円→2,400円」だめその値段で売った期間が2週間より短い
新商品をセール価格で売り出し「通常価格3,000円」と書くだめ通常価格で売っていた実績がない
「12月から3,500円になります」と書いて今の値段を安く見せる根拠がないとだめ本当にその値段で売ることが確かな場合だけ

あわせて、「期間限定」「本日まで」と書いたなら、本当にその期間で終わらせましょう。終わったあとも同じ値段を続けると、「今だけ安い」という表示がうそになってしまいます。迷ったときは、比べる値段を書かずに「セール価格2,400円」とだけ書けば、このルールの心配はありません。

セールやクーポン全体の考え方はネットショップのセール・クーポンの使い方でも説明しています。

よくある失敗

  • 終わったあと値段を戻し忘れる:セールの値段のまま売れ続けて、利益が出ない。終わる時間にスマホのアラームをかけておく
  • 在庫の数を確かめていない:売れた商品が手元になく、キャンセルのお願いをすることになる
  • 発送が追いつかない:ふだんより注文がふえることを考えて、商品ページに発送の目安を書いておく
  • クーポンの条件を書き忘れる:「ほかのクーポンといっしょに使えますか?」などの問い合わせがふえる
  • 毎月のようにセールをする:「待てば安くなる」と思われ、ふだんの値段で買われにくくなる

セールを始める前のチェックリスト

前日に、次の項目をひとつずつ確認しましょう。

  • □ 対象の商品と、セールの値段がまちがっていない
  • □ 「通常価格」と書く商品は、8週間・2週間のルールに合っている
  • □ 始まる日時と終わる日時が、ショップの設定と告知文で同じになっている
  • □ クーポンの使える期間・最低金額・回数の条件を書いた
  • □ 1個あたりの利益がマイナスになっていない
  • □ 在庫の数と梱包資材が足りている
  • □ 発送の目安(〇日以内に発送など)を商品ページに書いた
  • □ テスト注文やプレビューで、値段が正しく表示されるか見た
  • □ 終わったあとに値段を戻す時間を、カレンダーに入れた

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BASE

よくある質問

Q. 小さなお店でも、ブラックフライデーという名前を使ってセールをしていいですか?

A. この時期に合わせたセールとして行うお店は多くあります。ただし、ほかの会社のロゴや、ほかのお店のセールの画像を使うのはやめましょう。セールの画像やバナーは、自分で作ったものを使います。

Q. どれくらい値引きすればいいですか?

A. 決まった正解はありません。この記事の計算式で、1個の利益がいくら残るかを先に出し、「何個売れれば、ふだんと同じくらいの利益になるか」から決めるのがおすすめです。値引きのかわりに、送料無料やおまけにする方法もあります。

Q. セールの期間を延長してもいいですか?

A. 「〇日まで」と書いていたのに、はじめから延長するつもりだった場合や、何度も延長する場合は、「今だけ」という表示がうそになるおそれがあります。期間は無理のない長さで決めて、決めた日に終わらせるのが安心です。

Q. 年末のセールや福袋とも続けてやっていいですか?

A. できますが、セールが続きすぎると、ふだんの値段で買ってもらいにくくなります。ブラックフライデーは在庫を減らすセール、年末年始は福袋のように、目的を分けると、お客さんにもわかりやすくなります。

YOSHI

YOSHI
大切なのは、値引きの大きさよりも、利益が残ることと、正しい値段の見せ方です。チェックリストを使って、安心してセールを始めてくださいね!

まとめ

  • 2026年のブラックフライデーは11月27日(金)。準備は3週間前から始める
  • 目的・対象商品・お得にする方法・期間・売る数の上限を先に決める
  • 値引きする前に、1個あたりの利益がいくら残るか計算する
  • 告知は「予告・開始・終わる前」の3回。何が・いつまで・どれくらいお得かを書く
  • 「通常価格」は、セール前の8週間の半分より長く売っていた値段だけにする
  • 終わったら値段を戻し、売れた数と利益をふり返る

料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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