会計ソフトの最初の設定と使い方|freee会計・マネーフォワードで連携から確定申告書の作成まで

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「会計ソフトに申し込んでみたけど、最初の画面で何をすればいいかわからない」「銀行の連携って安全なの?」「確定申告の書類まで本当に作れるの?」。会計ソフトは便利な道具ですが、最初の設定でつまずく人が多いのも事実です。

この記事では、freee会計とマネーフォワード クラウド確定申告を例に、アカウント作成から確定申告書を作るまでの流れを、順番に説明します。画面のメニュー名は、各社の公式ヘルプで確認できたものだけを書いています。

どの会計ソフトを選ぶか、料金のちがいは会計ソフト比較にまとめているので、まだ決めていない人は先にそちらを読んでください。

この記事でわかること

  • 始める前に準備しておくもの
  • アカウント作成と、事業の基本情報の設定
  • 銀行口座・クレジットカードの連携
  • レシートの読み取り
  • 仕訳(お金の記録)の自動化
  • 確定申告書の作成と提出までの流れ

全体の流れと、準備しておくもの

会計ソフトの使い方は、どのソフトでもだいたい次の流れです。

  1. アカウントを作る
  2. 事業の基本情報(屋号、青色申告か白色申告かなど)を設定する
  3. 銀行口座やクレジットカードを連携する
  4. レシートを読み取る・明細を記録する(ふだんの作業)
  5. よく出てくる取引は、ルールを作って自動化する
  6. 年が明けたら、確定申告書を作って提出する

始める前に、次のものを手元に用意しておくとスムーズです。

  • メールアドレス
  • 開業届の控え(出している人。屋号や開業日を確認するため)
  • 副業用に使っている銀行口座・クレジットカードのネットバンキングのIDとパスワード
  • 副業で使ったお金のレシートや領収書

開業届をまだ出していない人は、開業届の出し方も参考にしてください。

ゼロ店長

ゼロ店長
副業のお金とプライベートのお金は、できれば口座やカードを分けておきましょう。会計ソフトに連携したとき、仕事の明細だけが入ってくるので、あとの作業がぐっとラクになります。

ステップ1:アカウントを作る

freee会計の場合

freeeの公式ヘルプによると、メールアドレスで登録するときの流れは次のとおりです。GoogleやMicrosoftのアカウントでも登録できます。

  1. 「freeeアカウントの新規作成(無料)」画面でメールアドレスを入力し、[確認メールを送信する]をクリック
  2. 届いた確認コードを入力し、[次へ進む]をクリック
  3. 「事業形態」で[個人事業主]を選ぶ
  4. パスワードを入力し、[freeeに登録]をクリック
  5. 「freee会計へようこそ!」画面で[次へ]をクリック
  6. 「あなたの事業について」画面で、事業についての項目を入力する

ここで大事なのは、「事業形態」はあとから変更できないことです。副業や個人事業なら[個人事業主]を選びましょう。最後の画面で、有料プランを始めるか、30日間のお試しにするかを選べます(2026年10月時点)。

マネーフォワード クラウド確定申告の場合

公式サイトから申し込み、画面の案内に沿って登録します。事業の情報は、登録のあとに「事業者」の画面で設定します(次のステップで説明します)。

ステップ2:事業の基本情報を設定する

最初に設定する基本情報は、確定申告書に使われる大事な情報です。とくに「青色申告か白色申告か」は、作られる書類や受けられる控除が変わるので、まちがえないようにしましょう。青色と白色のちがいは青色申告と白色申告のちがいで説明しています。

マネーフォワード クラウド確定申告の場合

公式ガイドによると、左メニューの「各種設定」から「事業者」を開いて設定します。主な項目は次のとおりです。

項目入力すること
事業者名(屋号)お店や事業の名前
氏名・電話番号自分の情報
申告区分(提出書類)ネットショップやスキル販売などの事業所得なら「一般」
申告区分青色申告か白色申告か
業種区分自分の事業に近い業種
消費税課税形式など。免税事業者か課税事業者かで変わる

個人事業主の会計期間は、1月1日から12月31日に決まっています。入力が終わったら、画面下の「設定を保存」をクリックします。消費税の設定は、期中(年の途中)に変えると元にもどせない場合があるので、わからないときは公式ガイドを確認してから設定しましょう。

freee会計の場合

freee会計では、アカウント作成の最後の「あなたの事業について」画面で、事業の情報を入力します。また、確定申告書を作るときの最初のステップ「基本」でも、事業内容や自分についての基本情報を入力・確認します(くわしくはステップ6で説明します)。

ステップ3:銀行口座・クレジットカードを連携する

連携(同期)とは、銀行やカードの明細(お金の出入りの記録)を、会計ソフトが自動で取りこんでくれるしくみです。手で1つずつ入力しなくてよくなるので、会計ソフトを使う一番のメリットともいえます。

freee会計の場合

公式ヘルプでは、銀行口座やクレジットカードを「口座」として登録し、それを軸に記帳していくと説明されています。登録は[マスタ・口座]メニューの[口座]から始め、[+登録]ボタンを押して進めます。

  • 連携先を検索して選び、画面の案内に沿って認証情報を入力すると、明細の取得が始まります
  • 連携せずに口座だけ登録しておき、あとから連携の設定をすることもできます
  • 連携のあとに、追加の認証(秘密の質問など)が求められることがあります。エラーが出ていないか確認しましょう

マネーフォワード クラウド確定申告の場合

公式ガイドによると、メニューの「データ連携」から「新規登録」を開きます。

  1. 検索ボックスに、連携したい銀行やカードの名前を入れる
  2. 表示された候補から選ぶ
  3. 画面の案内に沿って、IDとパスワードを入れる、または金融機関のサイトで手続きをする(連携のしかたは金融機関によってちがいます)
  4. 明細を取りこむ開始日などを設定して登録する
  5. 「金融機関を登録しました。」と表示されれば完了

さかのぼって取りこめる期間は、金融機関によってちがいます。副業を始めた日より前の明細まで取りこまないよう、開始日を確認しておきましょう。

ゼロ店長

ゼロ店長
連携のときに入れるIDやパスワードは、会計ソフトの公式画面や、金融機関の公式サイトだけで入力してください。メールやSNSのリンクから入力をうながされたら、まずあやしいと考えましょう。

ステップ4:レシートを読み取る

現金で払った経費は、銀行やカードの明細に出てきません。そこで、レシートや領収書をスマホで撮影して記録します。

freee会計の場合(スマホアプリ)

公式ヘルプ(iOS版)によると、アプリのホーム画面で「レシート撮影」をタップするとカメラが起動します。撮影したら「アップロード」をタップし、次のどれかを選びます。

  • 「取引登録」:撮ったレシートを添付して、取引を登録する。日付や金額などは読み取った内容が入るので、まちがいがないか確認する
  • 「レシート撮影を続ける」:いったん「ファイルボックス」に保存して、あとで取引に添付する

連続で撮影できる枚数はプランによってちがい、個人のスタータープランは5枚と案内されています(2026年10月時点)。

マネーフォワード クラウド確定申告の場合

確定申告の公式ガイドでは、経費や収入を登録する方法の1つとして「領収書等から仕訳作成」が紹介されています。また、スマホアプリでは、仕訳を入力するときに「+ファイルを追加」から「カメラで撮影」を選ぶと、レシートの画像を仕訳に添付できます。

どちらのソフトでも、読み取られた日付・金額・内容は必ず目で確認しましょう。レシートの印字がうすいと、まちがって読み取られることがあります。また、紙のレシートや画像の保存のしかたには、電子帳簿保存法(帳簿や書類を電子で保存するときのルール)が関係します。設定画面に保存方法の項目があるので、わからないときは公式ガイドを確認しましょう。

ステップ5:仕訳を自動化する

仕訳(しわけ)とは、「何にいくら使ったか、いくら入ったか」を、決まった形で記録することです。連携した明細は、そのままでは記録になっていないので、1つずつ「これは通信費」「これは売上」と決めて登録します。

同じお店で毎月払う通信費や、毎回同じ入金のように、くり返し出てくる取引は、ルールを作っておくと次から自動で登録(または候補として表示)されるようになります。

freee会計の場合

  • 連携した明細は、[取引入力]→[自動で経理]の画面に表示され、ここで取引として登録します
  • 登録するときに「自動登録ルールとして設定」にチェックを入れると、ルールが作られます
  • ルールの一覧は[入力効率化]→[自動登録ルール]で確認でき、[新規作成]から新しく作ることもできます
  • ルールでは、「取引を推測する(候補を出す)」か「取引を登録する(自動で登録まで行う)」かを選べます

マネーフォワード クラウド確定申告の場合

  • 連携した明細は、「自動で仕訳」→「連携サービスから入力」の画面に、仕訳の候補として表示されます
  • 内容を確認して「登録」をクリックします。仕事に関係ない明細は「対象外」にします
  • 登録するときに「自動仕訳ルールとして保存」にチェックを入れると、次から同じ取引に同じ内容が使われます
作業freee会計マネーフォワード クラウド確定申告
明細の登録画面[取引入力]→[自動で経理]「自動で仕訳」→「連携サービスから入力」
ルールを作るチェック自動登録ルールとして設定自動仕訳ルールとして保存
ルールの管理[入力効率化]→[自動登録ルール]「自動仕訳ルール」の画面

最初から全部を自動にしようとせず、毎月同じ取引から少しずつルールを作るのがおすすめです。自動で登録する設定にした場合も、ときどき記録をながめて、まちがった科目で登録されていないか確認しましょう。どの支払いが経費になるかは副業の経費にできるもの一覧を参考にしてください。

ゼロ店長

ゼロ店長
記録は「週に1回、10分」など、時間を決めてまとめてやると続けやすいですよ。年末にまとめてやろうとすると、レシート探しで大変なことになります!

ステップ6:確定申告書を作る

1年分(1月〜12月)の記録ができたら、確定申告書を作ります。どちらのソフトも、画面の質問やステップに沿って進めていく形です。

freee会計の場合

公式ヘルプによると、[確定申告]メニューから[確定申告(所得税・消費税)]を開き、[所得税申告書類の作成]ボタンをクリックします。そのあとは、次の4つのステップで進みます。

ステップやること
基本事業内容や自分についての基本情報を入力する。保存してから次へ進む
収支取引・開始残高・固定資産の記録を確認し、経費や控除などを質問に答えて入力する
確認自動で作られた申告書類の内容を確認する
提出提出方法に合わせて、印刷、e-Tax用ファイルの出力、電子申告などを行う

マネーフォワード クラウド確定申告の場合

公式の「確定申告はじめてガイド」によると、「確定申告書」画面で、次の4つのステップに沿って進めます(2026年10月時点)。

ステップやること
STEP1 初期設定「申告情報」で申告の内容や提出方法を設定して保存する
STEP2 経費や収入を登録する取引明細や領収書などから仕訳を作る。開始残高や固定資産の登録もここで行う
STEP3 確定申告書作成氏名・住所、還付先口座、事業以外の収入や控除などを入力し、青色申告決算書(または収支内訳書)を作る
STEP4 確認・提出「申告書類の確認」から内容を確認して提出する

提出のしかた

作った申告書は、e-Tax(インターネットでの申告)、郵送、税務署の窓口への持参などで提出できます。マネーフォワードの公式ガイドでは、電子申告の方法として、スマホアプリから提出する方法と、国税庁のe-Taxを使う方法が紹介されており、どちらもマイナンバーカードと、カードを読み取れるスマホなどが必要とされています。

副業の確定申告がそもそも必要かどうか、期限や「20万円」のルールについては、副業の確定申告ガイドで説明しています。

つまずきやすいポイントQ&A

Q. 連携がエラーになって明細が取りこめません

金融機関側で追加の認証が求められていたり、パスワードを変えたりすると、連携がとまることがあります。会計ソフトの口座(連携)の画面でエラーが出ていないか確認し、案内に沿って再設定しましょう。金融機関によっては、連携のしかたが変わったり、連携が終了したりすることもあるので、公式のお知らせも確認してください。

Q. プライベートの支払いが明細にまざっています

仕事に関係ない明細は、freee会計では「プライベート」としてあつかったり、明細を無視したりでき、マネーフォワードでは「対象外」にできます。こうした手間をへらすためにも、副業用の口座やカードを分けるのがおすすめです。

Q. 途中で青色申告に変えたくなりました

青色申告をするには、税務署への申請が必要です。会計ソフトの設定を変えるだけでは青色申告にはなりません。手続きは開業届の出し方で説明しています。

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マネーフォワード

まとめ

  • 最初に「事業形態(個人事業主)」と「青色・白色」をまちがえずに設定する。freeeの事業形態はあとから変えられない
  • 銀行・カードの連携で、明細の入力がぐっとラクになる。副業用の口座・カードを分けるとさらにラク
  • 現金の支払いはレシートを撮影して記録。読み取った内容は必ず確認
  • くり返し出てくる取引はルールを作って自動化。ときどき記録を見直す
  • 確定申告書は、画面のステップに沿って作り、e-Taxなどで提出する

ゼロ店長のひとこと:会計ソフトは、最初の設定さえ終われば、あとは「毎週ちょっとずつ」の作業になります。わからない画面が出たら、公式ヘルプで画面の名前を検索してみましょう。

画面やメニューの名前は、ソフトの更新で変わることがあります。操作するときは、各社の公式ヘルプで最新の手順を確認してください。税金のあつかいは一人ひとりの状況で変わります。くわしくは税務署や税理士に相談しましょう。

料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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