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「クリスマスや年末年始に向けて、入荷前の商品を先に売りたい」
「注文が入ってから作る受注生産の商品を、ネットショップで売りたい」
そんなときに使えるのが予約販売です。ただし、予約販売は「お金を先にもらって、商品はあとで届ける」売り方なので、ふつうの販売よりも気をつけることがあります。この記事では、予約販売のやり方と、法律で決められている表示のルールをやさしく説明します。
- 予約販売とは?向いている商品
- 商品ページに書くこと(特定商取引法のルール)
- BASE・STORESでの設定のしかた
- 発送が遅れそうなときの対応
- よくある質問

YOSHI
予約販売は、作る数や仕入れる数を決めやすくなる便利な売り方です。そのぶん「いつ届くか」をはっきり伝えることがとても大切ですよ。
予約販売とは?
予約販売とは、まだ手元にない商品の注文を先に受けつけて、用意ができてから発送する売り方です。お客さんは先に注文と支払いをして、決められた時期に商品を受け取ります。
予約販売が向いている商品
- 入荷前の新商品:仕入れる前に、どれくらい注文があるかがわかります。
- 受注生産の商品:注文を受けてから作るので、作りすぎを防げます。
- 季節やイベントの商品:クリスマス・お正月・バレンタインなど、時期が決まっている商品を早めに売り出せます。
- 数が少ない限定品:作れる数に合わせて、注文数を決めて受けつけられます。
季節に合わせた商品づくりは「季節やイベントに合わせた商品の作り方」の記事も参考にしてください。
予約販売のよいところ・気をつけたいところ
| よいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|
| 注文数を見てから仕入れ・制作ができる | 届く時期をはっきり書く必要がある |
| 売れ残り(在庫)を減らしやすい | 遅れるとお客さんの不安やクレームにつながる |
| 発売前から商品を知ってもらえる | 材料が手に入らないなどのリスクを考えておく必要がある |
商品ページに必ず書くこと(特定商取引法のルール)
ネットショップは、法律でいう「通信販売」にあたります。消費者庁の「特定商取引法ガイド」では、通信販売の広告(商品ページなど)に表示が必要なことの1つとして、「商品の引渡時期」があげられています(2026年10月時点)。
届く時期は「期間」か「期限」で書く
消費者庁の説明では、商品の引渡時期は期間または期限で表示することが必要とされています。前払いの場合は、申し込んだあとにいつ届くかわからないと、お客さんが不安になるからです(2026年10月時点)。
| 書き方 | OK? | 理由 |
|---|---|---|
| 「ご入金確認後、〇日以内に発送します」 | OK | いつまでに届くかがわかる(消費者庁の例) |
| 「12月中旬〜12月下旬に発送予定です」 | OK | 期間がはっきりしている |
| 「できるだけ早く発送します」 | NG | 消費者庁は「できるだけ」では時期を明らかにしたことにならないとしています |
| 「入荷しだい発送します」 | 注意 | いつになるかわからないので、期間か期限を書きそえましょう |
予約販売では「書かなくていい」が使えない
消費者庁の解説では、注文を受けてから遅滞なく(取引の実態から見て1週間程度)商品を送る場合は、引渡時期の表示を省略できることがあるとされています。しかし予約販売のように、すぐに送らない場合は省略できず、あらかじめ表示しなければなりません。前払いのときは、代金の支払時期も省略できません(2026年10月時点)。
お金を先にもらうときの「承諾等の通知」
特定商取引法には「前払式通信販売の承諾等の通知」というルールもあります(消費者庁「特定商取引法ガイド」の規制の一覧より)。お金を先にもらい、すぐに商品を送らない場合に、注文を受けるかどうかなどをお客さんに知らせるルールです。知らせる内容や方法は、申し込みを受ける前に消費者庁のサイトで条文を確認しておきましょう。
ショップ全体にのせる「特定商取引法に基づく表記」の書き方は「特定商取引法に基づく表記の書き方」で説明しています。

YOSHI
「できるだけ早く」は便利な言葉ですが、予約販売ではNGです。「〇月下旬に発送」のように、だれが読んでも同じ時期がわかる書き方にしましょう。
商品ページに書いておくと安心なこと
法律で決められたこと以外にも、次のことを書いておくと、お客さんが安心して注文できます。
- 「予約商品」であること:タイトルや写真の近くなど、目立つところに書きます。
- 発送の予定時期:「〇月上旬〜中旬に発送予定」のように書きます。
- 支払いのタイミング:注文のときに払うのか、あとで払うのかを書きます。
- ほかの商品といっしょに買えるか:サービスによっては、ふつうの商品と予約商品を同時に買えないことがあります(下で説明します)。
- キャンセルや返品のルール:予約後にキャンセルできるか、できるならいつまでかを書きます。返品のルールの決め方は「クレーム・返品対応」の記事を見てください。
- 発送が遅れるときの連絡方法:メールで知らせる、などを書いておきます。
BASE・STORESでの予約販売の設定
ネットショップ作成サービスには、予約販売のための機能があります。ここでは、BASEとSTORESの公式ヘルプにのっている内容を紹介します(2026年10月時点)。
| BASE(予約販売 App) | STORES(発送予定〈予約販売〉) | |
|---|---|---|
| 料金 | App自体は無料。ただし発送開始予定が8週間を超える「長期予約商品」は、注文金額(送料などをふくむ)の1%の長期予約販売利用料がかかる | 公式FAQで確認してください |
| 設定のしかた | 予約販売 Appを入れて、商品ごとに予約の設定をする | アイテム編集ページの「販売設定」で「発送予定(予約販売)」に配送予定日を入れる |
| 設定できる時期 | 設定した発送予定期間内に発送できるよう登録する | 当月をふくむ6か月先までの月単位 |
| 同時購入 | 通常商品と予約商品は同時に買えない(予約商品どうしはOK) | 通常商品と予約商品は同時に買えない |
| 表示 | 発送予定日を商品ページや購入履歴に表示 | 「予約商品」ラベルが表示され、カートボタンが「予約注文する」に変わる |
BASEで気をつけたいこと
- BASEの公式ページでは、設定した期間に関係なく、支払い方法ごとにちがうタイミングで注文が自動キャンセルされることがあると案内されています。長く先の商品を予約にするときは、ヘルプで確認しておきましょう。
- デザインマーケットの一部のテーマは、予約販売 Appに対応していないことがあります。
STORESで気をつけたいこと
- 配送日指定が有効なアイテムには、予約販売を設定できません。
- 公式FAQでは、注文日から6か月未満で商品の提供を終えるよう求められています。
どのサービスを使うか迷っている人は「ネットショップ作成サービス比較」も見てください。
発送が遅れそうなときは
予約販売では、材料が届かない、作るのに時間がかかったなど、予定どおりにいかないこともあります。遅れそうだとわかったら、わかった時点ですぐにお客さんに連絡しましょう。
- 遅れる理由を、かんたんに正直に伝える
- 新しい発送予定を、期間か期限で伝える
- 待てない人のために、キャンセルできるかどうかを伝える
そのまま使える連絡の例文は「発送が遅れるときのお客さんへの連絡のしかた」にまとめています。
よくある質問
Q1. 予約販売の発送時期は、どれくらい先まで設定できますか?
A. サービスによってちがいます。STORESは当月をふくむ6か月先までの月単位で設定できます。BASEは、発送開始予定が8週間を超えると「長期予約商品」になり、制約と利用料(注文金額の1%)があります(2026年10月時点)。
Q2. 「入荷しだい発送」と書くだけではダメですか?
A. 消費者庁は、商品の引渡時期は期間か期限で表示する必要があるとしています。「入荷しだい」だけではいつ届くかわからないので、「〇月下旬までに発送」のように時期を書きそえましょう。
Q3. 予約商品とふつうの商品を、いっしょに注文してもらえますか?
A. BASEとSTORESの公式ヘルプでは、通常商品と予約商品は同時に購入できないと案内されています(2026年10月時点)。お客さんがまよわないように、商品ページに書いておくと親切です。

YOSHI
予約販売は「いつ届くか」を約束する売り方です。発送時期を書いたら、カレンダーに発送日を入れて、準備の予定も立てておきましょう!
まとめ
- 予約販売は、入荷前の商品や受注生産の商品を先に売る方法。作りすぎや売れ残りを減らしやすい。
- 商品ページには、届く時期を「期間」か「期限」で書く。「できるだけ早く」はNG(消費者庁)。
- すぐに送らない予約販売では、引渡時期の表示は省略できない。前払いなら支払時期も。
- BASEは予約販売 App、STORESは「発送予定(予約販売)」で設定できる。同時購入などの制約を確認する。
- 遅れそうなときは、わかった時点ですぐにお客さんへ連絡する。
料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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