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「家でできる仕事で、文字起こしってよく見るけど、どんな仕事?」
「タイピングがそこまで速くなくてもできるの?」
文字起こしとは、インタビューや会議、動画などの音声を聞いて、文章にする仕事です。「テープ起こし」とよばれることもあります。パソコンとイヤホンがあれば家でできるので、在宅ワークの一つとして紹介されることが多い仕事です。この番外編では、仕事の中身、必要な道具、仕事の探し方、始める前に知っておきたい注意点を、やさしく説明します。
- 文字起こしってどんな仕事?
- 起こし方の3つの種類
- 必要な道具
- 向いている人・向いていない人
- 仕事の探し方と始めるまでの流れ
- 始める前の注意点
- よくある質問

YOSHI
文字起こしは、聞く力と、ていねいに文章を整える力が大切な仕事です。タイピングの速さだけでなく、最後まで集中して聞き取れるかどうかも大事ですよ。
文字起こしってどんな仕事?
依頼する人から音声や動画のファイルを受け取り、話している内容を文字にして、決められた形で納品します。よくある依頼の例は次のとおりです。
| 依頼の例 | 使われ方 |
|---|---|
| インタビュー・取材 | 記事を書くための材料にする |
| 会議・打ち合わせ | 議事録(話し合いの記録)にする |
| セミナー・講演 | 資料や記事にまとめる |
| 動画 | 字幕や、動画の内容を説明する文章にする |
音声を聞く時間だけでなく、聞きなおしたり、文章を見直したりする時間もかかります。音声の長さよりも、作業の時間はずっと長くなると考えておきましょう。
起こし方の3つの種類
文字起こしには、どこまで文章を整えるかによって、いくつかの起こし方があります。言い方は依頼する人によって少しちがうことがあるので、必ず依頼の内容を確認しましょう。
| 起こし方 | どんな形? | 例 |
|---|---|---|
| 素起こし(すおこし) | 「えーと」「あのー」などもふくめて、話したとおりに書く | えーと、あのー、来週の会議はですね、水曜日に… |
| ケバ取り | 「えーと」などの意味のない言葉をのぞいて書く | 来週の会議はですね、水曜日に… |
| 整文(せいぶん) | 話し言葉を、読みやすい文章に整えて書く | 来週の会議は水曜日に行います。 |
はじめての人は、どの起こし方で、どんな表記のルール(数字は漢数字か算用数字か、など)で書くのかを、作業の前に確認しておくと、やりなおしを防げます。
必要な道具
| 道具 | ポイント |
|---|---|
| パソコン | 長い文章を打つので、スマホよりパソコンが向いている |
| イヤホン・ヘッドホン | 小さな声や聞き取りにくい言葉を聞くために、耳にフィットするものがよい |
| 再生ソフト | 速さを変えたり、少しもどしたりできるものが便利 |
| 文章を書くソフト | 依頼で指定されたソフトやファイルの形に合わせる |
| ネット回線 | 大きな音声ファイルを受け取るので、安定した回線がよい |
最近は、音声を自動で文字にするツール(音声認識ツール)もあります(2026年10月時点)。ただし、依頼によっては、こうしたツールを使ってよいかどうかが決められていることがあります。使う前に、依頼する人に確認しましょう。音声ファイルを外部のサービスにアップロードすることが、秘密を守るルールにふれる場合もあるからです。
パソコンの選び方は「副業向けパソコンの選び方」、ネット回線は「副業に必要なネット回線の選び方」で説明しています。
向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| コツコツと同じ作業を続けるのが苦にならない | 同じ作業が長く続くとつらい |
| わからない言葉を調べるのが好き | あいまいなまま進めてしまいがち |
| しめきりを守って計画的に進められる | まとまった作業時間をとりにくい |
| 誤字・脱字に気づきやすい | 細かい見直しがにがて |
専門用語の多い音声(医療や法律など)は、言葉の意味を調べながら進める必要があります。はじめは、ふだんの会話に近い内容の依頼から始めるとよいでしょう。
仕事の探し方と始めるまでの流れ
- クラウドソーシングのサービスに登録する:「文字起こし」「テープ起こし」などの言葉で仕事をさがせます(2026年10月時点)。
- 募集の内容をよく読む:音声の長さ、起こし方、表記のルール、しめきり、報酬を確認します。
- 提案文を送る:できること、作業できる時間、納品までの日数を書きます。
- 契約の条件を確認してから作業する:修正の回数や、聞き取れない部分の書き方も決めておきます。
- 見直してから納品する:最後にもう一度音声と文章を見くらべます。
サービスごとのちがいは「スキルを売る副業の始め方」、提案文の書き方は「クラウドソーシングの提案文の書き方」、契約の前に決めることは「仕事を受ける前に決める取引条件」で説明しています。
自分で「文字起こしします」とサービスを出品する方法もあります(2026年10月時点)。その場合は、何分の音声をいくらで、何日で納品するのか、起こし方の種類ごとに料金を分けるのかなどを、あらかじめはっきり書いておきましょう。料金の考え方は「スキル販売の料金の決め方」が参考になります。
始める前の注意点
注意1:聞いた内容は外にもらさない
文字起こしの音声には、会社の会議や、人の名前・個人的な話がふくまれることがあります。聞いた内容をSNSに書いたり、人に話したりしてはいけません。秘密を守る約束(秘密保持契約)を結ぶこともあります。作業が終わったファイルをどうするか(消すのか、いつまで保存するのか)も、依頼する人に確認しておきましょう。
注意2:「先にお金を払う」募集に気をつける
「文字起こしの仕事を紹介するので、先に講座代や登録料を払ってください」という募集には注意が必要です。仕事を受けるために、先にお金を払う必要があるときは、すぐに申し込まず、内容をよく調べましょう。あやしい募集の見分け方は「副業詐欺の見分け方まとめ」にまとめています。
注意3:税金のことも知っておく
文字起こしで得たお金も、所得になります。会社員の人は、副業の所得の金額によっては確定申告が必要です(2026年10月時点)。くわしくは「会社員の副業の確定申告ガイド」を見てください。
よくある質問
Q1. タイピングが速くないとできませんか?
A. 速いほうが作業時間は短くなりますが、それよりも、正しく聞き取って、まちがいのない文章にすることが大切です。最初は短い音声の依頼から始めて、少しずつなれていきましょう。
Q2. 聞き取れない部分があったら、どうすればいいですか?
A. 何度か聞きなおしても聞き取れない部分は、勝手に想像で書かないようにしましょう。依頼する人の決めたルールにそって、聞き取れなかったことがわかる印(記号や時間など)をつけるのが一般的です。ルールがわからないときは、作業の前に確認しましょう。
Q3. データ入力の仕事とは何がちがいますか?
A. どちらもパソコンで文字を入力する仕事ですが、データ入力は紙や画像の内容を入力するのに対して、文字起こしは音声を聞いて文章にします。聞く力が必要なのが大きなちがいです。データ入力については「【番外編】データ入力の在宅ワークってどう?」で説明しています。

YOSHI
まずは、短い音声で練習してみましょう。起こし方の種類と表記のルールを確認するくせをつけると、安心して仕事を受けられるようになりますよ。
まとめ
- 文字起こしは、音声や動画を聞いて文章にする仕事。作業の時間は音声の長さよりずっと長くなる
- 起こし方には、素起こし・ケバ取り・整文などがある。作業の前に必ず確認する
- パソコン・イヤホン・再生ソフトがあれば始められる。自動で文字にするツールは、使ってよいか確認してから
- 聞いた内容は外にもらさない。先にお金を払う募集には注意する
- 所得になるので、確定申告が必要かどうかも確認する
料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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