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「定年まであと10年くらい。会社の外でも、少しずつ収入を作れるようにしておきたい」
「役職定年でお給料が下がると聞いて、なんとなく不安になってきた」
50代になると、こんな気持ちになる人は少なくありません。でも同時に、「パソコンは苦手だし、今さら新しいことを覚えられるかな」と、一歩目でつまずいてしまう人も多いです。
この記事では、50代からネット販売・ネット副業を始めるときにこの年代だからこそ考えておきたいことをまとめました。
- 定年や役職定年を見すえて、いつから・どのくらい準備するか
- 長年の仕事や趣味の知識を「商品」に変える2つの方法
- パソコン・スマホ操作の不安を小さくするコツ
- 家にある物を売るときの注意点(古物商許可が必要になるケース)
- 健康や体力に合わせた、無理のない量の決め方

ゼロ店長
50代の強みは「長く積み重ねてきたもの」があることです。ゼロから何かを作るより、すでに持っているものを見直すところから始めましょう!
50代のネット副業は「定年後の練習期間」と考える
50代でネット販売を始めるいちばんの意味は、今すぐ大きく稼ぐことではありません。会社を離れたあとも使える「自分で売る力」を、会社員のうちに練習しておくことです。
会社にいる間は、毎月決まったお給料があります。だからこそ、売れなくても生活は困りません。失敗しても大丈夫な時期に、小さく試しておけるのが50代の大きなメリットです。
「何歳から、何をするか」をざっくり決めておく
定年や役職定年の時期は、会社によってちがいます。まずは自分の会社のルールを確かめて、ざっくりとした予定表を作ってみましょう。例えば、こんな分け方があります。
| 時期 | やることの例 |
|---|---|
| 準備の1年目 | 売る物を1つ決めて、フリマアプリなどで1回でも売ってみる |
| 2〜3年目 | 自分のお店(ネットショップ)を作り、少しずつ商品を増やす |
| 定年・役職定年の前後 | 働き方の変化に合わせて、続ける量を見直す |
これはあくまで「例えば」の予定です。大事なのは、会社を離れる日になってから、あわてて始めないことです。
始める前に、会社の副業ルールを確認する
会社員のまま始める場合は、勤め先の就業規則(会社で働くときのルール集)に、副業についてどう書いてあるかを必ず確認してください。届け出が必要な会社もあります。ここを飛ばすと、せっかくの準備が会社とのトラブルにつながりかねません。
長年の仕事・趣味の知識を「商品」にする
50代の人は、20年、30年と続けてきた仕事や趣味を持っていることが多いです。本人にとっては「当たり前」のことでも、始めたばかりの人から見ると、とても価値のある知識です。
知識を商品にする方法は、大きく分けて2つあります。
方法1:得意分野の「道具」を売る
例えば、釣り・ゴルフ・園芸・カメラ・料理・楽器・登山など、長く続けてきた趣味があるなら、その分野の道具を売るという方法があります。
詳しい人が選んだ道具には、「なぜこれがいいのか」「どんな人に向いているのか」という説明をつけられます。この説明こそが、ほかのお店との差になります。
- 初心者が最初にそろえるべき道具を、セットにして紹介する
- 「失敗しにくい選び方」を商品ページに書く
- 長年の経験から、手入れのしかたも一緒に伝える
どんな商品を選ぶとよいかは、売れる商品の選び方でくわしく説明しています。
方法2:「教える」スキルを売る
物を仕入れなくても、知識そのものを売ることもできます。例えば、こんな形です。
- 仕事で身につけた事務作業や資料作りのコツを、オンラインで教える
- 経理・営業・人事など、専門の仕事の相談に乗る
- 趣味の技術(書道、楽器、料理など)をビデオ通話で教える
- 経験をまとめたマニュアルや練習メニューを、データで販売する
スキルを売るサービスの使い方は、スキルを売る副業の始め方で紹介しています。

ゼロ店長
「自分には売れる知識なんてない」と思ったら、職場で後輩によく聞かれることを書き出してみてください。何度も聞かれることは、ほかの人も知りたいことです。
会社の知識を使うときの注意
仕事で身につけた知識を使うときは、会社の秘密や、お客様の情報を出さないことが大前提です。「自分の経験から言えるコツ」と「会社の内部情報」は、はっきり分けて考えましょう。迷ったら、その話は商品に入れないのが安全です。
パソコン・スマホ操作の不安を小さくするコツ
「ネット販売は若い人のもの」と感じている人もいるかもしれません。でも、今のネットショップ作成サービスやフリマアプリは、スマホで写真をとって文字を入れるだけで出品できるものが多いです。
それでも不安な人は、次の工夫を試してみてください。
1. 「毎回同じ手順」をメモにして残す
出品のしかたや発送の手続きは、毎回ほぼ同じです。最初の1回だけ、手順を紙やスマホのメモに番号つきで書いておきましょう。次からはメモを見ながら進めれば、覚えていなくても大丈夫です。
2. 画面の文字を大きくする
スマホやパソコンは、設定で文字を大きくできます。小さな文字を目をこらして読むのは疲れるので、まずは見やすい大きさに変えておきましょう。
3. 使う道具を増やしすぎない
最初からいくつものサービスやアプリを使うと、ログインの方法やパスワードを覚えるだけで疲れてしまいます。最初は1つのサービスだけにしぼるのがおすすめです。どのサービスを選ぶか迷ったら、ネットショップ作成サービスの比較を参考にしてください。
4. 家族や身近な人に「1回だけ」見てもらう
子どもや若い同僚など、スマホに慣れた人に「最初の1回だけ横で見てほしい」とお願いするのも1つの方法です。全部まかせるのではなく、自分で操作して、困ったところだけ聞くと、次から一人でできるようになります。
ショップを作る流れ全体は、ネットショップの始め方7ステップにまとめています。
家にある物を売るときは「古物商許可」に注意
50代になると、子どもが独立したり、親の家の片付けをしたりして、家の中の物を見直す機会が増える人もいます。使わなくなった物をフリマアプリで売るのは、ネット販売の練習にもなります。
ただし、売り方によっては古物商許可(中古品を仕事として売り買いするための、警察の許可)が必要になります。各都道府県の警察の案内をもとに、ざっくり整理すると次のとおりです(2026年10月時点)。
| ケース | 許可 |
|---|---|
| 自分で使っていた物を売る | いらないことが多い |
| 使うつもりで買ったけれど、使わなかった物を売る | いらないことが多い |
| 人から無料でもらった物を売る | いらないことが多い |
| 売るために中古品を買って、それを売る(転売) | 必要 |
| 買い取った中古品を、修理したり部品にしたりして売る | 必要 |
| 中古品を、ほかの物と交換する | 必要 |
ポイントは、「売るために中古品を仕入れるかどうか」です。最初から転売するつもりで買った物は、自分で使った物とは扱いがちがいます。また、インターネットで取引する場合も同じルールが当てはまります。
許可の申請先は、お店(営業所)がある場所を担当する警察署です。東京都の場合、警視庁の案内では申請手数料は19,000円となっています(2026年10月時点)。

ゼロ店長
「家の物を売っていたら楽しくなって、リサイクルショップで仕入れて売るようになった」という流れには要注意です。仕入れて売るなら、先に警察署に相談しましょう。
親の家の物を売るとき
親の家の片付けで出てきた物を売る場合は、まず家族の間で「だれの物で、だれが売るのか」をはっきりさせておきましょう。あとで「勝手に売った」ともめないように、売る前に話し合っておくことが大切です。判断に迷う場合は、警察署や専門家に確認してください。
健康や体力に合わせて「無理のない量」を決める
ネット販売は家でできる仕事ですが、実は体も使います。商品の写真をとる、梱包する(箱につめる)、郵便局やコンビニに持っていく。注文が増えるほど、こうした作業も増えます。
50代は、仕事・家族・自分の体のことなど、考えることが多い時期です。本業や生活に影響が出ないように、最初に「やる量の上限」を決めておきましょう。
上限の決め方の例
- 作業する時間を「平日は1日30分まで」「週末に2時間まで」などと決める
- 1週間に出品する数を決める(例えば、週に3つまで)
- 重い物・大きい物は、最初はあつかわない
- 夜おそくの作業はしない
ここに書いた数字は、あくまで例です。自分の体調や生活に合わせて決めてください。
体に負担の少ない商品を選ぶ
同じネット販売でも、商品によって体への負担は大きくちがいます。
| 商品のタイプ | 体への負担 | 例 |
|---|---|---|
| データで送る商品 | 小さい | マニュアル、練習メニュー、テンプレート |
| オンラインで教えるサービス | 小さい〜ふつう | ビデオ通話のレッスン、相談 |
| 小さくて軽い物 | ふつう | 小物、アクセサリー、本 |
| 大きい物・重い物 | 大きい | 家具、大型の道具 |
発送の手間を減らす方法は、初心者向けの安い発送方法で紹介しています。

ゼロ店長
長く続けることがいちばん大事です。「もう少しできそう」と思うくらいの量で止めておくのが、続けるコツですよ。
利益が出てきたら、税金の準備も忘れずに
会社員の場合、副業で一定以上のもうけが出ると、確定申告(1年間のもうけを国に知らせる手続き)が必要になることがあります。50代で定年後も続けるつもりなら、早いうちから売上や経費を記録するクセをつけておくと、あとでとても楽になります。
くわしいルールは、副業の確定申告ガイドを読んでください。くわしくは税務署や税理士に相談しましょう。
50代に合ったネット販売の始め方はほかにも
立場によって、気をつけたいポイントは変わります。ほかの立場の人向けのガイドは、タイプ別ガイドの案内ページからまとめて見られます。
まとめ
- 50代のネット副業は、定年後に向けた「練習期間」と考える
- まずは会社の副業ルールを確認する
- 長年の仕事・趣味の知識は、「道具を売る」「教える」の2つの形で商品にできる
- パソコン・スマホは、手順メモ・大きな文字・道具をしぼる工夫で不安を小さくできる
- 家の物を売るのは基本的に許可がいらないことが多いが、仕入れて売るなら古物商許可が必要
- 健康や体力に合わせて、やる量の上限を先に決めておく
今日できることは、自分が長く続けてきた仕事や趣味を、紙に書き出してみることです。そこに、あなたにしか売れない商品のヒントがあります。
料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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