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「副業でかせいだら、所得税はいくらくらいふえるの?」
「税率が5%とか20%とか聞くけど、どうやって計算するの?」
副業で収入があると、年末が近づくにつれて「税金はいくらになるんだろう」と気になりますよね。所得税(しょとくぜい)は、1年間のもうけ(所得)にかかる国の税金です。計算のしかたにはきまりがあり、流れがわかれば、だいたいの金額を自分で見つもることができます。
この記事では、国税庁の案内をもとに、所得税の計算の流れ、税率の表(速算表)の使い方、副業でふえる所得税の目安の出し方を、やさしく説明します。
- 所得税の計算の流れ(4つのステップ)
- 「収入」と「所得」のちがい
- 税率の表(速算表)の見方
- 副業でふえる所得税の目安の計算例
- 計算するときの注意点
- よくある質問

YOSHI
税金の計算は、むずかしい言葉が多くて身がまえてしまいますよね。でも、流れは4つのステップだけ。1つずつ順番に見ていきましょう。
所得税の計算の流れ(4つのステップ)
所得税は、ざっくりいうと次の4つのステップで計算します。
| ステップ | やること |
|---|---|
| ① 所得を出す | 収入から、経費などを引いて「所得(もうけ)」を出す |
| ② 所得を合計する | 本業の給料の所得と、副業の所得などを合わせる |
| ③ 課税所得を出す | 合計した所得から、基礎控除などの「所得控除」を引く |
| ④ 税額を出す | 課税所得に税率をかけて、控除額を引く |
「控除(こうじょ)」とは、税金を計算する前に差し引いてよい金額のことです。だれでも使える基礎控除のほか、社会保険料控除、生命保険料控除などがあります。所得控除を引いたあとの金額を「課税される所得金額(課税所得)」といい、この金額に税率をかけます。
会社員の場合、②のところで給料の所得と副業の所得は合わせて計算します。そのため、副業の所得がふえると、全体の課税所得がふえて、所得税もふえるしくみです。
「収入」と「所得」のちがい
税金の話では、「収入」と「所得」は別のものです。ここをまちがえると、計算が大きくずれてしまいます。
| 言葉 | 意味 | ネットショップの例 |
|---|---|---|
| 収入(売上) | お客さんから受け取ったお金の合計 | 商品が1年で50万円売れた |
| 経費 | 仕事のために使ったお金 | 仕入れ・送料・手数料などで30万円 |
| 所得 | 収入から経費などを引いた、もうけ | 50万円 − 30万円 = 20万円 |
税率をかけるのは「収入」ではなく、所得から控除を引いた「課税所得」です。何が経費になるかは「副業で経費にできるもの・できないもの一覧」を見てください。
税率の表(速算表)の見方
所得税は、課税所得が多いほど税率が高くなるしくみです(これを「累進課税(るいしんかぜい)」といいます)。国税庁のタックスアンサー(No.2260)では、次の「速算表(そくさんひょう)」が案内されています(2026年10月時点)。
| 課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 1,000円〜1,949,000円 | 5% | 0円 |
| 1,950,000円〜3,299,000円 | 10% | 97,500円 |
| 3,300,000円〜6,949,000円 | 20% | 427,500円 |
| 6,950,000円〜8,999,000円 | 23% | 636,000円 |
| 9,000,000円〜17,999,000円 | 33% | 1,536,000円 |
| 18,000,000円〜39,999,000円 | 40% | 2,796,000円 |
| 40,000,000円以上 | 45% | 4,796,000円 |
使い方はかんたんです。所得税 = 課税される所得金額 × 税率 − 控除額で計算します。たとえば課税所得が250万円なら、10%の段なので「250万円 × 10% − 97,500円 = 152,500円」となります。
ここでの「控除額」は、計算をかんたんにするための数字で、さきほどの「所得控除」とは別のものです。
復興特別所得税もいっしょに納める
国税庁の案内では、平成25年分から、所得税といっしょに復興特別所得税(原則として所得税額の2.1%)も申告して納めることになっています(2026年10月時点)。上の例なら、152,500円 × 2.1% = 3,202円(1円未満切り捨て)がふえます。なお、令和8年度の税制改正で、令和9年(2027年)分からは、復興特別所得税1.1%と新しい防衛特別所得税1%に分かれます。合わせた割合は2.1%のままです。
副業でふえる所得税の目安の計算例
会社員が「副業の所得の分だけ、所得税がいくらふえるか」を知りたいときは、副業がない場合と、ある場合の2回計算して、差を見るとわかりやすいです。本業の課税所得は、会社からもらう源泉徴収票を見るとおおよそわかります(見方は「源泉徴収票の見方」)。
例1:税率の段が変わらない場合
| 課税所得 | 所得税 | |
|---|---|---|
| 副業なし | 300万円 | 300万円 × 10% − 97,500円 = 202,500円 |
| 副業の所得20万円あり | 320万円 | 320万円 × 10% − 97,500円 = 222,500円 |
| ふえた所得税 | 20,000円(+復興特別所得税420円) |
この場合は、副業の所得20万円に10%をかけた金額が、そのままふえた分になります。
例2:とちゅうで税率の段が上がる場合
| 課税所得 | 所得税 | |
|---|---|---|
| 副業なし | 320万円 | 320万円 × 10% − 97,500円 = 222,500円 |
| 副業の所得30万円あり | 350万円 | 350万円 × 20% − 427,500円 = 272,500円 |
| ふえた所得税 | 50,000円(+復興特別所得税1,050円) |
税率の段が上がっても、高い税率がかかるのは、段をこえた部分だけです。例2では、330万円までの10万円には10%、それをこえる20万円に20%がかかるので、ふえた所得税は1万円+4万円=5万円になります。「段が上がると全部の所得に高い税率がかかる」わけではないので、安心してください。
このほかに、住民税も所得にあわせてふえます。住民税のしくみは「副業と住民税をくわしく解説」で説明しています。
計算するときの注意点
- 課税所得は1,000円未満を切り捨ててから税率をかけます(速算表が1,000円きざみなのはこのためです・2026年10月時点)。
- この記事の計算は目安です。実際の税額は、ほかの控除や、住宅ローン控除などの「税額控除」によって変わります。
- 副業の報酬から源泉徴収されている場合は、確定申告で精算します(くわしくは「源泉徴収のしくみ」)。
- 青色申告の人は、青色申告特別控除を引いてから計算します(「青色申告と白色申告のちがい」)。
- 確定申告が必要かどうかは、所得の金額などによって決まります(「会社員の副業の確定申告ガイド」)。
よくある質問
Q1. 副業の売上が100万円なら、所得税はいくらですか?
A. 売上(収入)だけでは計算できません。まず売上から経費を引いて所得を出し、本業の所得と合わせて、所得控除を引いた課税所得に税率をかけます。同じ売上100万円でも、経費や本業の給料によって税額は変わります。
Q2. 税率の段が上がらないように、副業の所得をおさえたほうがいいですか?
A. 段が上がっても、高い税率がかかるのは段をこえた部分だけです。そのため、所得税については、段をこえたことで手もとに残るお金が逆にへることはありません。ただし、家族の扶養に入っている人などは、所得によって別の影響が出ることもあるので、あわせて確かめましょう。税金だけを理由に働き方を決めるより、もうけと手間のバランスで考えましょう。
Q3. 計算した税金は、いつ払うのですか?
A. 確定申告をする人は、翌年の確定申告で税額を確定させて納めます。所得がふえた人には、翌年に「予定納税」の通知が届くことがあります(「予定納税とは?」)。年末までに目安を計算して、納める分のお金をよけておくと安心です。

YOSHI
流れは「所得を出す→合計する→控除を引く→税率をかける」の4ステップ。年末までに一度、自分の数字で目安を出しておくと、確定申告もあわてずにすみますよ。
まとめ
- 所得税は「所得を出す→合計する→所得控除を引く→税率をかけて控除額を引く」で計算する
- 税率をかけるのは収入ではなく、所得控除を引いたあとの「課税所得」
- 税率は5%〜45%の7段階(2026年10月時点)。速算表を使うとかんたんに計算できる
- 高い税率がかかるのは、段をこえた部分だけ
- 副業でふえる税金は「副業なし」と「副業あり」の差で見ると目安がわかる
- 復興特別所得税や住民税もあわせて考える
わからないことは、税務署や税理士に相談しましょう。
料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に必ず公式サイトで確認してください。

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